スポンサード リンク

脳ヘルニア

脳は堅い頭蓋骨で覆われています。頭蓋骨の中は、各階に仕切られ、それぞれの階にはいくつかの部屋があって、さまざまな脳の組織が入っています。具体的に見てみますと、1階には1部屋あり、そこには小脳が入居しています。2階は2部屋あって、それぞれに大脳が入居しています。また、1階の下には地下室があります。頭蓋骨という壁に覆われた建物から外へ出るためには、唯一その地下室を使います。地下室には、脊髄があって遥か下まで連なっていきます。1階と2階の間、2階の各部屋間は、それぞれ硬膜、大脳鎌といわれる薄い天井ないし壁で仕切られています。また、地下室へは大きな穴が空いている点は既にお話した通りです。

さて、これらの薄い壁や穴を通して、隣人が別の部屋に押し入ってきたり、穴から外へ抜け出したりすることを、脳ヘルニアと呼びます。地下室への出入り口を入れると、仕切りは3ヶ所、従って脳ヘルニアにも3形態があります。大孔ヘルニア、テント切痕ヘルニア、大脳鎌ヘルニアです。

脳ヘルニアとは、さまざまな脳の病気などで脳内の圧力(脳圧)が上がることで、脳の組織が絞り出されるようにして、他の部屋に飛び出してしまう現象です。脳ヘルニアは、放って置くと人の死をもたらしかねない重篤な病変でもあります。脳ヘルニアは、他の脳の病気が原因で発生する場合が多いので、病気の治療も並行治療となるようです。


同じカテゴリー(ヘルニアの種類)の記事
臍ヘルニア
臍ヘルニア(2008-01-12 11:02)

大腿ヘルニア
大腿ヘルニア(2008-01-11 11:04)

食道ヘルニア
食道ヘルニア(2008-01-09 10:11)

横隔膜ヘルニア
横隔膜ヘルニア(2008-01-08 10:31)

胃ヘルニア
胃ヘルニア(2008-01-07 12:00)

小児ヘルニア
小児ヘルニア(2008-01-04 11:04)


Posted by yuge3 at 10:02