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鼠径ヘルニア

胃ガンの手術を終えて自宅で静養生活に入れるようになるまで、実に2ヵ月も要した。それもそのはずで、早期ステージの胃ガンそのものの一部摘出手術こそ簡便なものだったが、酒豪の父の生活習慣が祟って生じた萎縮し化膿した胆嚢が他臓器に癒着していたため、それも同時に摘出しようということで、思いのほか、大きな手術になったのだ。おまけに、手術の合併症として、腸ヘルニア、いわゆる脱腸をもらう羽目になった。

脱腸といえば、一般には鼠径ヘルニアのことを指しています。鼠径部とは、太ももの付け根部分のことです。また、ヘルニアとは、身体の組織が正しい位置からはみ出した状態を言います。したがって、鼠径ヘルニアとは、腹膜や腸の一部が鼠径部の筋膜から飛び出して、皮膚の下にまで隆起した状態を言います。当初は腫れのように見えますが、治療せず放っておくと、次第に小腸などの臓器が出てくる場合があります。そうなると、下腹部に不快感や痛みが起こってくることが多い。この状態を放置しておくと、はれが今までのものより硬くなり、痛みも強くなり、吐き気が出てくる場合もあります。この段階をヘルニアのカントンといい、手術が必要となります。

鼠径ヘルニアの手術は簡単なもので、痛みも小さく、入院も少ないので、手術するかどうかで迷った場合、手術をする方向で考えてもいいでしょう。また、物理的な突出なので、薬では対応できず、手術しか治療法がありません。


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Posted by yuge3 at 10:11