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Posted by TI-DA at

ヘルニア予防

結論から言ってしまえば、椎間板系のヘルニアには決定的な予防法はありません。椎間板系のヘルニアは、骨格が原因であるため、筋肉や靭帯などのような運動によって鍛えることができないためです。従って、二次的予防法として、背骨の支持筋を鍛えることによって、背骨を、そして椎間板を保護することが大切となります。椎間板系のヘルニアは、それを取り巻く筋肉の強度以上の負荷がかかることで、結局、それが椎間板にまで達してしまうことで起こるのです。その点、全身運動となるスポーツを活用することも効果的ですが、背骨に負荷がかかり過ぎるものはかえって危険です。そこで、ウォーキングやスイミングなどが、安全かつ有効なヘルニア予防法となるでしょう。特に、椎間板系のヘルニアに一度なったことのある人は、再発を予防するための方策を取る必要があります。

ところで、椎間板ヘルニアになるのは、重い物を運ぶ肉体労働者よりもデスクワークの人が多いようです。これは、長時間椅子に座ることで体重が腰部に集中することから、特に腰椎椎間板に負担がかかり、血行の循環が悪くなることと相俟って、ヘルニアになりやすい状況にあるためです。

ヘルニアの予防として日常的に注意すべきことは、姿勢です。立っているときも、座っているときも、正しい姿勢を取るべきです。というのも、座っているときの腰への負担は立っているときの約2倍、姿勢が悪い場合にはさらにそれ以上の負担が腰にはかかってきます。正しい姿勢は腰への負担を下半身全体でバランスよく分散させるのです。  


Posted by yuge3 at 11:01
予防

ヘルニア体操

ヘルニア体操は、ヘルニアを治す目的ではなく、主としてヘルニア治療後で相応の時間が経過した後に、身体の柔軟性を戻すため、または、寛解したヘルニア部位に適度な負荷をかけることで調整をかけ、身体全体のバランスを整えることにあります。

従って、ヘルニアの状態がまだよくなっていないのに、ヘルニア体操を始めることは、かえってヘルニアを悪化させることになりかねないので注意が必要です。

椎間板系のヘルニアの場合、「伸ばす」ことが、ヘルニア体操の基本になります。特に、足、腰、背中にかけて、椎間板のある脊椎に負担をかけないように伸ばす運動・ストレッチが効果的です。具体的には、前屈を中心とした運動で、前屈を立って行う場合には、体を前に倒しながら重心をやや後ろにもっていくと、脊椎に負担がかかりにくくなります。また、体が堅い場合には、階段などを使ってみるとよいでしょう。ただ、階段を使う場合には、階段側に手をついて重心も階段側に移すことで脊椎への負担を軽くします。

また、ヘルニア体操を座ってやる場合には、あぐらをかくように座って、両方の足の裏同士をひっつけ、できれば両方の膝を地面につけた開脚状態を維持しながら、体を前に倒していきます。この場合大切なことは、腰と背中を丸めないで、ピンと伸ばした状態で倒していきます。

ヘルニア体操には各種ありますが、要は、ひねらない、負担をかけない、伸ばす、が基本です。  


Posted by yuge3 at 11:02

臍ヘルニア

へその尾がとれたばかりの赤ん坊は、へその真下にある筋肉がまだ完全でないため、泣こうと力んだりすると、その下の腸が盛り上がってきて、それがへその真下の筋肉の隙間から、へそを押し上げることがあります。これが、臍(さい)ヘルニアです。臍ヘルニアは、生後2週間から1ヶ月くらいの間に発生し、へそ下の筋肉が完全になる1歳までには、通常、治ってしまいます。ですから、あまり心配の入らない現象です。病院のデータによって異なりますが、10%程度の赤ん坊に発生するというデータがあります。

一般の腸ヘルニア、いわゆる脱腸の場合、ヘルニアは、かん頓といって、突出した腸が戻らなくなるのですが、臍ヘルニアの場合に、かん頓が発生する割引は低い。臍ヘルニアの場合に、かん頓になる可能性が高い場合には、出たへそが堅くしこりのようになったり、赤く腫れたようになります。この場合には、1歳を待って手術を行います。すなわち、臍ヘルニアにおいて手術が必要になるのは、1歳を超えてもヘルニア状態が残っている場合ですが、手術でヘルニア状態を治しても、へそが出たままの状態になることがあります。いわゆる「でべそ」ですね。「でべそ」は、臍ヘルニアが自然治癒した場合にも起こることがあります。これらの場合は、形成手術で対応します。

なお、以前は、臍ヘルニアの場合、絆創膏などでへその上から圧迫する方法も取られていましたが、効果は不明ですし、ばい菌が入る可能性があるので、取らない方がよいでしょう。  


Posted by yuge3 at 11:02

大腿ヘルニア

大腿ヘルニアとは、内臓の一部などが突出してもとに戻らなくなった状態をいいます。鼠経ヘルニアと、出来る場所も病態も似ている点がありますが、以下の点で異なっています。まず、ヘルニアの出来る場所に関してみると、鼠経ヘルニアが、大腿部という足側と下腹側とを分ける線である鼠経部の、下腹側に出来るのに対して、大腿ヘルニアは、文字通り大腿部側に出来ます。また、鼠経ヘルニアが男性に多いのに対して、大腿ヘルニアは女性、特に出産経験のある中年以降の女性に多く見られます。その理由は、出産と加齢で大腿部周辺の筋肉が衰えやすいことと、女性は男性に比べて、大腿部にあって動脈が通る大腿管が広く、腸や卵巣などが入り込みやすいことが上げられます。

ももの付け根に出てくる大腿ヘルニアは、押すと引っ込みますが、出たままにしておくと、いずれ「かん頓」といって、出た腸などが戻らなくなってしまい、こうなるとヘルニア状態にある腸などが壊死する恐れがあります。壊死した場合、当然のことながら治療も長くかかります。下半身に力を入れたり、重い物を持ったりした時にももの付け根に痛みが走る場合には、大腿ヘルニアを疑い、早めに検査してもらう方がよいでしょう。なお、手術方法は、鼠経ヘルニアと同じくメッシュプラグ法が使われ、一週間程度の入院が必要となります。ただし、壊死状態にある場合には別の手術方法が取られます。  


Posted by yuge3 at 11:04

ヘルニア手術

椎間板系のヘルニアの場合には、数ヶ月、無理をしないで安静でいる保存療法をしておくと、治ってしまう場合が多いようです。しかし、この保存療法が効果がなかったり、数ヶ月かかる保存療法を待てない場合には、ヘルニアの手術に移行することになります。

ヘルニア手術には以下のような種類と特徴があります。

①ラブ法(LOVE法)
全身麻酔の下、背中を5cmほど切開する手術方法です。腰椎椎間板ヘルニアの場合、腰椎の一部を削り取り、椎間板から脱漏した髄核を切除します。手術時間は30分〜1時間程度かかります。1週間から3週間で退院できます。

②内視鏡下ヘルニア摘出術
全身麻酔を使ってヘルニア部位を摘出する手術方法です。背中側を1.5cmほど開き、そこから内視鏡と管を挿入して、モニターを見ながら、髄核を摘出します。術後の痛みも少ないです。手術時間は1時間程度で、入院期間は1、2週間ほどです。

③経皮的髄核摘出術
局所麻酔を使って、X線を使いながら、直径4mm程度の管を入れ、そこから鉗子を出して、髄核を摘出する方法です。手術時間は30分から1時間程度で、日帰りも可能です。

④脊椎固定術
手術で神経への圧迫を除いた後、不安定になった脊椎に対して、骨の移植や金属を入れて椎体を固定する手術。

ヘルニア手術をした後では、日常生活が一時的に不便になりますが、完治した後は、再発しないようにヘルニア体操などを使って身体のバランスを取るように心掛けましょう。  


Posted by yuge3 at 10:09
手術

食道ヘルニア

高齢化社会に伴い、病気の症状も多様化し、特定の症状と病気が1対1で対応するものが少なくなってきました。胸やけ、ものが飲み込みにくい、みぞおちあたりが痛む、あくびがやけに出る、お腹がよく張る、げっぷがよく出るなどの症状を訴える高齢者の人が増えていますが、これなどもそうで、現在では、食道に関する病気が多いようです。例えば、食道潰瘍、食道炎、食道憩室、食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、食道ガンなどがそうです。このうち、食道裂孔ヘルニアを含む食道ヘルニアになると、食べ物がつかえる、あるいは、逆流するなどの障害が出る場合があります。ヘルニアとは、組織の一部が突出することにより、部位により様々な障害をもたらしますが、食道の場合も食道の狭い管が閉塞してしまうと、食道逆流による誤燕の恐れが出てきます。

食道ヘルニアの検査は、食道のX線検査で、ある程度のことは分かるものの、正確に判断するためには、内視鏡検査が重要になってきます。

食道ヘルニアの治療としては、薬物療法の他、手術があります。また、自分でもできる方法として、上半身を高くして寝る、寝る前に間食はしない、肥満にならない、肥満を解消する、便秘をなおす、便通をよくするような食事を心がけるなどが上げられます。

いずれにしても、食道は、消化器系の最初に位置する大切な臓器で、機能こそ目をみはるようなものはないが、食道なければ身体が兵糧責めにあったも同然であることから、高齢者の人は、上記に上げた初期症状の信号を見落とさないようにしたいものです。  


Posted by yuge3 at 10:11

横隔膜ヘルニア

横隔膜は呼吸運動、特に腹式呼吸に関係する筋肉の一種で、胸腔と腹腔の境を構成しています。中央部には3つの穴が空いていて、そこを、大動脈、大静脈、食道が上下に走っています。横隔膜が関与する生理現象に、「しゃっくり」がありますが、これは横隔膜の痙攣によって生じます。

さて、その横隔膜が、交通事故などで損傷したり、破裂した場合に生じやすいのが横隔膜ヘルニアで、横隔膜が傷つくことで起こるため、外傷性ヘルニアと呼ばれています。横隔膜ヘルニアには、もう1つ、肥満や妊娠による横隔膜への負担がもとで起こる非外傷性ヘルニアがあり、非外傷性ヘルニアはさらに、食道裂孔ヘルニア、胸膜裂孔ヘルニア、後胸骨裂孔ヘルニアに分かれています。横隔膜ヘルニアに特有の症状に、呼吸困難、嘔吐、吐き気、ショックなどの症状があります。

横隔膜ヘルニアの場合、外傷性ヘルニアや新生児の横隔膜ヘルニアでは通常手術が必要になりますが、他の場合には、薬物療法で対処していきます。横隔膜ヘルニアで難しいのは、横隔膜が呼吸に関係している筋膜であるため、特に複式呼吸で横隔膜を緊張・弛緩させることが治療に影響を与えることがある点です。ヘルニアの場合には、動かないように安静の状態にいることが分けても必要になりますが、横隔膜ヘルニアの場合、いわゆる「肩呼吸」という、薄い呼吸方法に変えることが必要な場合があるのです。  


Posted by yuge3 at 10:31

胃ヘルニア

胃ヘルニアという言葉は、医学の専門用語ではありません。ヘルニアとは、組織が突出した状態ですので、体内のあらゆる部位に発生する可能性があります。それが胃に対して出た場合が、胃ヘルニアということになります。胃ヘルニアになると、食べた物が胃につまりやすくなったり、逆流したりします。胃に何も入っていない状態では、胃液が逆流してくる場合があります。

胃ヘルニアの原因としては、潰瘍やガンなどで胃の形が変形したり、胃の手術による合併症を上げることができます。食道裂孔ヘルニアなどのような、胃の裂孔によるヘルニアもあります。胃ヘルニアが原因で、お腹の外側に歪な突出部が出てきた場合には、ヘルニアバンドなどを使って突出部を押さえ込む方法がとられます。

胃ヘルニアの治療は、当初は薬物療法が中心となります。胃液の逆流による胸やけを抑える制酸剤や胃粘膜を保護する粘膜保護剤、消化管の動きを活発にさせて消化不良を防止する消化管運動改善剤などが処方されます。

薬物療法で改善されない場合で、以下の場合には手術となります。
①胃の内容物の逆流が頻繁に発生する場合
②胃に巨大な裂孔ヘルニアがある場合
③薬物療法が効かずかえって悪化する場合
④出血や狭さく、潰瘍が生じた場合
⑤その他痛みが出てきた場合

いずれにしても胃を含む胃腸ヘルニアは、お腹に無理な力を入れることで徐々に悪化する恐れがあるので、日常生活上の注意が必要になります。  


Posted by yuge3 at 12:00

頸椎椎間板ヘルニア

一般、椎間板ヘルニアとは、脊髄を構成する骨と骨との間にあって、緩衝材としての役割を果たす軟骨を椎間板といいますが、その内部にある髄核が表層の繊維輪を破って外に突出する現象をいいます。頸椎椎間板ヘルニアも同様、首の後部の頸椎の椎間板がヘルニア状態になる症状です。

頸椎椎間板ヘルニアの症状は、肩こり、首の後ろや背中の痛み、手腕のしびれ、手指が動きにくい、排尿障害、歩行障害などです。これらの症状が出ても、初期症状の段階で、頸椎椎間板ヘルニアが発見されることは少なく、通常は、寝違い程度の診断がおりることが多いようです。また、頸椎椎間板ヘルニアの場合、障害部位によって症状が微妙に異なってきます。すなわち、頸椎の上から下に向かって、症状は、首から肩へ、肩から腕の親指側へ、腕の親指側から小指へ、と変化していくのです。従って、症状が出た部位から、頸椎のどの部分が障害を受けているのかがある程度分かるのです。

頸椎椎間板ヘルニアの場合、何はともあれ動かさないことが大切です。頸椎椎間板ヘルニアに対しては、鎮静と炎症を抑えるために、非ステロイド系抗炎症剤、痛みで筋肉が極度に緊張しているためこの状態を解消する筋弛緩剤、手指のピリピリ感や感触の麻痺などの抹消神経の障害を緩和するためにビタミンB2、不安を除去するため抗不安剤などが処方されます。  


Posted by yuge3 at 09:18

脳ヘルニア

脳は堅い頭蓋骨で覆われています。頭蓋骨の中は、各階に仕切られ、それぞれの階にはいくつかの部屋があって、さまざまな脳の組織が入っています。具体的に見てみますと、1階には1部屋あり、そこには小脳が入居しています。2階は2部屋あって、それぞれに大脳が入居しています。また、1階の下には地下室があります。頭蓋骨という壁に覆われた建物から外へ出るためには、唯一その地下室を使います。地下室には、脊髄があって遥か下まで連なっていきます。1階と2階の間、2階の各部屋間は、それぞれ硬膜、大脳鎌といわれる薄い天井ないし壁で仕切られています。また、地下室へは大きな穴が空いている点は既にお話した通りです。

さて、これらの薄い壁や穴を通して、隣人が別の部屋に押し入ってきたり、穴から外へ抜け出したりすることを、脳ヘルニアと呼びます。地下室への出入り口を入れると、仕切りは3ヶ所、従って脳ヘルニアにも3形態があります。大孔ヘルニア、テント切痕ヘルニア、大脳鎌ヘルニアです。

脳ヘルニアとは、さまざまな脳の病気などで脳内の圧力(脳圧)が上がることで、脳の組織が絞り出されるようにして、他の部屋に飛び出してしまう現象です。脳ヘルニアは、放って置くと人の死をもたらしかねない重篤な病変でもあります。脳ヘルニアは、他の脳の病気が原因で発生する場合が多いので、病気の治療も並行治療となるようです。  


Posted by yuge3 at 10:02

小児ヘルニア

成人の鼠径ヘルニアは、加齢に伴って身体組織が弱体化することが主な発症原因です。これに対して、小児鼠径ヘルニアは、先天的原因から発症します。すなわち、小児鼠径ヘルニアは、鼠径部の筋膜が緩むことで発症するのではありません。睾丸が降りてくる際に、もしくは、鼠径管といって、お腹と外を繋ぐ管(男性では睾丸へ血液を運ぶ血管や精子を運ぶ精管が通り、一方、女性では子宮を支えるじん帯が通っている)ができてくる際に、腹膜がいっしょに出てきてしまい、外側に、ヘルニアのう、という袋上のものを形成される場合がありますが、これを小児鼠径ヘルニアと呼んでいます。小児鼠径ヘルニアは、従って、成人の鼠径ヘルニアとは、名称こそ似ていますが、まったく性質の異なるものなのです。

小児鼠径ヘルニアは、ヘルニアのうを切除するだけで簡単に治ります。また、放っておいても自然治癒する場合もあります。

ところで、小児鼠径ヘルニアにしても、成人の鼠径ヘルニアにしても、発症するのは80%以上が男性です。これは、男女の身体の構造にその理由があります。鼠径管の大きさが男性の方が女性より大きいのです。このため、女性では脱腸が起こりにくいわけです。

幼児の下腹部に小さな腫れがある場合、両親の驚きと不安は想像するにあまりあるのですが、それが小児鼠径ヘルニアの場合は、そしてその場合がほとんどなのですが、こうして安心できるものなのです。  


Posted by yuge3 at 11:04

ヘルニア治療法

ヘルニアとは、組織や臓器が正常な位置からはみ出した状態です。身体の中で主にこのような状態が現出してくるのは、脊椎の中にあるクッション役の軟骨である椎間板と、腹部の小腸などの臓器です。前者を椎間板ヘルニアといい、背骨を構成する24個の骨の間に挟みこまれる椎間板の位置する場所によって、頸椎椎間板、腰椎椎間板ヘルニアなどに分類されます。一方、腹部にできる、臓器の脱出が原因のヘルニアの代表が、鼠径ヘルニアです。ヘルニアという状態はこの他にも様々な部位に発生します。

ところで、ヘルニアの治療には、手術しかありません。ただ、鼠径ヘルニアのように、身体の外側から物理的に押し戻すことでヘルニアの状態を対症的に治すという方法がとれるヘルニアもあります。押し戻しのに使用するものが、ヘルニアバンドと呼ばれるものです。しかし、これは治療というより単なる処置に過ぎないので根本的な治癒を望むことは難しい。そこで、以下では、各ヘルニアに関する手術法をみていきます。

①ラブ法
椎間板ヘルニアの手術法の一つ。腰椎の一部を削り、神経を圧迫しているヘルニア状態の箇所を切除します。

②MED法
内視鏡下ヘルニア摘出術と言われるもので、1998年に日本に導入された手術法。傷口が小さく体の負担が少ないので早期退院が可能。

③レーザー治療
経皮的レーザー椎間板減圧術が正式名称。ヘルニアの箇所をレーザーで焼くという方法です。早期で小さなヘルニア向きで、入院の必要はありません。

④経皮的骸核摘出術
レーザー治療と同様、日帰り手術の一つ。背中から管を入れ鉗子を使ってヘルニア部分を切除。レーザー治療と異なり、保険適用です。  


Posted by yuge3 at 11:17
手術

鼠径ヘルニア

胃ガンの手術を終えて自宅で静養生活に入れるようになるまで、実に2ヵ月も要した。それもそのはずで、早期ステージの胃ガンそのものの一部摘出手術こそ簡便なものだったが、酒豪の父の生活習慣が祟って生じた萎縮し化膿した胆嚢が他臓器に癒着していたため、それも同時に摘出しようということで、思いのほか、大きな手術になったのだ。おまけに、手術の合併症として、腸ヘルニア、いわゆる脱腸をもらう羽目になった。

脱腸といえば、一般には鼠径ヘルニアのことを指しています。鼠径部とは、太ももの付け根部分のことです。また、ヘルニアとは、身体の組織が正しい位置からはみ出した状態を言います。したがって、鼠径ヘルニアとは、腹膜や腸の一部が鼠径部の筋膜から飛び出して、皮膚の下にまで隆起した状態を言います。当初は腫れのように見えますが、治療せず放っておくと、次第に小腸などの臓器が出てくる場合があります。そうなると、下腹部に不快感や痛みが起こってくることが多い。この状態を放置しておくと、はれが今までのものより硬くなり、痛みも強くなり、吐き気が出てくる場合もあります。この段階をヘルニアのカントンといい、手術が必要となります。

鼠径ヘルニアの手術は簡単なもので、痛みも小さく、入院も少ないので、手術するかどうかで迷った場合、手術をする方向で考えてもいいでしょう。また、物理的な突出なので、薬では対応できず、手術しか治療法がありません。  


Posted by yuge3 at 10:11

腰椎椎間板ヘルニア

腰が前に曲がりにくい。腰や背中が極度に凝る。腰を曲げると、太ももやふくらはぎにしびれるような痛みが走る。歩行困難になる。貧尿や便秘がちになる。このような症状がある場合、腰椎椎間板ヘルニアが疑われます。

腰椎椎間板ヘルニアは、日本においては、約1%の罹患者がいると言われています。手術人口は10万人あたり46人。男女比でみると、男性の方が女性より2〜3倍多いようです。

腰は縦から来る圧力には比較的強いのですが、曲げやひねりには弱く、労働上の災害で、腰椎椎間板ヘルニアは高い頻度で発生しています。また、近年では、腰椎椎間板ヘルニアの遺伝的要因の関与が報告されていて、特に若年層のヘルニアに多いようです。

椎間板は、背骨を構成する24個の骨の間を埋める軟骨を指しますが、腰骨の椎間板が飛び出した状態が、腰椎椎間板ヘルニアです。そして、飛び出した先に神経があれば、これを圧迫することで、激痛やしびれが発生します。

腰椎椎間板ヘルニアの予防には、適度な腹筋や背筋運動で同部の筋肉を鍛えることが大切です。骨はこれを取り巻く筋肉の強度の高低によって、負荷のかかる程度が異なってきます。腰椎を保護するためには、これを取り巻く腹筋及び背筋を適度に鍛えておくことが必要となってくるのです。

腰は人の身体的動きの中核部であり、上半身と下半身を支えている支持棒でもあります。この支持棒が杖に変わらないようにしたいものです。  


Posted by yuge3 at 10:12

椎間板ヘルニア

近年、パソコンを中心とするデスクワークが増えてきて、目の疲れの次に多いのが、肩や背中のこりです。肩や背中のこりがあまりにも強い場合には、腰椎椎間板ヘルニアの疑いがあります。

ところで、背骨は24個の骨が積み木のように重なって構成されていますが、その骨と骨の間に軟骨がはさまっています。この軟骨が椎間板です。椎間板の役割は、骨と骨が直接触れ合い擦れ合うことで摩耗してしまわないように、クッションの代わりをしているのです。椎間板は、その内部がゼリー状のものでできた髄核とそれを取り囲む堅い繊維輪から構成されています。髄核の水分は年齢とともに減少する傾向があるため、年齢を増すごとに椎間板ヘルニアの可能性が高くなってきます。脊椎を取り巻く筋肉を鍛えることで、年齢から来るヘルニアの可能性を低めることはできますが、無理な筋肉運動は逆効果となるので、特に高齢者の筋肉運動には注意が必要になります。 

椎間板ヘルニアは背骨のどの部分でも起こる可能性がありますが、身体運動で中心的な動きをするのは腰部であるため、腰椎椎間板ヘルニアが最も起こる率が高くなっています。

椎間板ヘルニアになった場合には、何よりも安静が必要となります。椎間板ヘルニアは椎間板が出っ張った状態ですので、物理的に引っ張り戻す牽引治療や低周波治療を、鎮痛剤や湿布を併用しながら行います。これで、8割以上のヘルニア患者が良好な状態に戻るようです。

椎間板ヘルニアの原因は、無理な身体のひねり、過重な物を持ち上げる、老化による椎間板の弱体化、遺伝、喫煙などが上げられます。  


Posted by yuge3 at 22:55